スポーツベッティングにより観戦方法やプレーまでもが変わる?

スポーツベッティング(スポーツ賭博)は今や、世界中で大きな産業となっています。数多くのファンやベッターがいて、賭けられるスポーツもたくさんあるのですから、急速に成長しているのも納得です。しかし、スポーツベッティングがスポーツの観戦方法やプレーに影響を与えるかどうかについては、多くの人がいまだに懐疑的です。少し前に、アメリカで最も人気のあるスポーツオーナーであるテッド・レオンシス氏が、まさに同様の質問を受けていました。以下にて詳しくみていきましょう。

レオンシス氏は、ワシントン・キャピタルズとナショナルホッケーリーグチームを所有しており、チャイナタウンにある巨大なホッケー用アリーナの所有者でもあります。そんな彼に、「あのギャンブルはどうなんだ?」と声をかけてきた男性がいました。実はちょうどこの数ヵ月前に、スポーツベッティングを禁止していた連邦法が、最高裁で覆されていたのです。同氏は、合法的なギャンブルを声高に支持していることで有名で、アイデアも豊富です。アリーナ内にスポーツバーを設置して、ベッティングを取り扱うというアイデアも持っていました。

コロンビア特別区では、まだスポーツベッティングが完全には合法化されておらず、合法化されるまでは窓口がありませんでした。しかしレオンシス氏は、合法化が実現することを確信していたのです。同氏は、バーは「ファンが集まって試合を見たり、好きなように賭けたりできる場所になる」とも話していました。また、「ギャンブルという言葉を違法にしたい」ともコメントしており、「interactive wagering(相互に行う賭け)」と呼ぶことを提唱しています。

20世紀半ばには、テレビはすでにスポーツの楽しみ方を変えてしまっていました。リプレイやタイムアウトの延長、全国放送やハイライトなどが行われ、これによりファンが増え、スポーツやチームの見方も変わりました。近いうちにギャンブル界でも、テレビ界と同じような変革が起こるに違いありません。

2019年の予測では、ギャンブル産業がアメリカで成熟した場合、賭け金だけで年間1,000億ドルの収益が見込めるとも言われていました。それにより、選手・スポンサー・関係者など、多くの人がその恩恵を受けられるということです。

スポーツベッティングとギャンブル産業は、すでに試合観戦の仕方に影響を与えているといえます。スポーツの試合は、テクノロジーを使って収集したデータのおかげで、よりハイレベルなものになっています。今のテクノロジーを使えば、野球ボールが打たれる強さやボールの飛距離、そしてその他あらゆるスポーツの統計情報が手に入ります。そして、そのようなデータを集めることができるからこそ、新たな賭けの機会が生まれるのです。

さらに、リアルタイムのデジタル賭博では、試合結果以外に賭ける方法がたくさん生まれています。今後ギャンブルが合法になれば、まったく新しいスポンサー収入源も期待できます。イギリスのサッカー界では、すでに出場チームの大半が、スポーツベッティングサイトやブックメーキングサイトの名前をあしらったシャツを着用しているそうです。

つまるところ、スポーツベッティングの影響による変化は避けられないのです。テレビがコンテンツ(特にスポーツ)を消費する方法を変えたように、インターネットとスポーツベッティングは、私たちの習慣に新たな変化をもたらすはずです。これまですでに多くの変化を目の当たりにしてきましたが、新たな変化も、おそらくすぐに目にすることになるでしょう。